かれこれ業界歴は１０年になります。
私は、元来の車大好き人間で、サーキット走行会への参加や、同好会・サークルなど、長い間趣味として車に関わっておりました。しかし当時の私は、ただ車の運転が好きなだけの営業職の人間で、中古車の売買・ましてや査定については、全く知りませんでした。

転機となったのは20○○年、地元である首都圏から、東海地域の田舎町へと引っ越したことです。初めての田舎生活、あまりの仕事の無さにビックリし、とるものもとりあえず、派遣社員に登録をしました。仕事の依頼は単純な立ちっぱなしの流れ作業ばかりで、自らのスキルを生かすこともできず、鬱屈とした日々を送っておりました。

その頃、偶然にも、地域で一番有名な中古車の大手買い取り店が、第２次求人募集をかけておりました。そこで、試しに応募してみたところ、社長に気に入られ採用されました。試用期間に働きながら、資質の片鱗があるのでは、と自らも手ごたえを感じておりました。

ところが思いがけず私は、研修期間でリストラされてしまいました。都会からやって来た、いけすかない人間として、社員から村八分状態にされてしまったのです。正社員になることもできず、また日雇い派遣の日々…。

そんな折に、面接をしてくれた社長さんから、 「スタッフが退職してしまうので戻って来てくれないか？」 と、まさかまさかのオファー！が２カ月後にやってきました。辞めていく社員は社内№１の営業マンでした。幸運にも、辞めていく間の数ヶ月間を引き継ぎで私がみっちり修業させて頂く事になったのです。No.1営業マンから、営業のイロハのみならずメンタル面もみっちり叩きあげられ、その村八分にした会社で絶対に№１になって見返してやると、闘志を燃やしました。

そして数年後、私は、実績１位の成績を収める、会社の要となりました。

しかし、続けていくうちに大手買い取り店の嫌な部分が沢山見えてきました。例えば、お客様から買い取るお車の本当の値段（査定額との 差）など、この会社、実はいくら儲けているのだろう？どんなに成績上げても個人の給料に反映されないし、儲かるのは大手買い取り店だけだなぁ…。と次第に疑心暗鬼になりました。独立を意識し始めたのは、その頃です。その後、私はしっかりと会社に貢献できるだけの実績を残しつつ、独立へ向けてスキルを高めました。

私は大手買い取り店のノウハウや仕組みは全て把握しマスターしておりますので、一筋縄では負けません。大手買い取り店のウイークポイントを熟知しているからこそ、同じ土俵で戦うことは避けました。得意分野に特化してニッチビジネスで戦おう、そう決意し、満を持して会社を立ち上げました。

最初は電話帳1本でも細々と食べていく分には何とかなりましたが、昨今のネット社会では、もう電話帳では商売が成り立ちません。そこでWEB上でも愛車出張査定センターを展開して行こうと決心した次第です。
少しでもお役に立てるよう、誠意をもって努力致しますので、どうぞよろしくお願いします。